NPO法人市民セクターよこはまと横浜市社会福祉協議会はこのほど、横浜市内で高齢者向け食事サービスを展開する市民団体などの活動状況についての中間報告会を開いた。報告によると、調査の結果、市内で配食サービスを提供する団体が106、会食サービスを提供する団体が261あったが、18ある区によって活動する団体の数に差が見られた。
調査は、市内の区社会福祉協議会や地域ケアプラザ、市役所、食事サービス団体の職員ら18人で構成される食事サービス研究会が実施した。
高齢者に食事を配達する配食サービスでは、週1回以上が62団体、週1回未満が44団体あり、利用者は5658人だった。区別に見ると、週1回以上サービスを提供する団体が7団体あり、区の全域で展開されている栄区などは充実していたが、中区や西区など5つの区では、週に1回以上サービスを展開する団体はなかった。
また、高齢者らを集めて食事会を開く会食サービスでは、月1回以上が141団体、月1回未満が120団体で、利用者は9791人に上った。
研究会の担当者は食事サービスについて、地域住民による独居高齢者の定期的な見守り、利用者の低栄養防止、高齢者と地域住民との交流などにつながると意義を強調。一方で、1990年代に設立された多くの団体ではサービスの担い手が高齢化しており、若い世代の後継者不足や資金不足などの問題点を挙げた。
研究会では昨年度から2か年計画で高齢者らへの食事サービスについての調査・研究活動を実施している。昨年度は区の社会福祉協議会に対し、食事サービスを提供する団体やそれを支援する機関の活動状況などを調査した。今年度はケアマネジャーや食事サービス団体への調査などを行い、行政などへの提言につなげたい考えだ。
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