1年程前に自分のために作ったロングウォレット
(作ったときのブログ→■ヌメ革色々、ロングウォレット )
もともとは、久しぶりに会った友人とお酒を飲んでいるときに、
「ヌメ革」について、説明をするものが、手元に何もなかったので
説明用の作品を作ろう!!と思い立ったのがきっかけです
日焼けさせて、毎日使っていくとどのように変化するのか?
革を育てる楽しみを、ぜひ色々な方に知ってもらいたいと思い、
毎日持ち歩く「ロングウォレット」を制作してみました。
ヌメ革(タンニンなめしの革)といっても、産地やなめし方や
染色の方法により、様々や種類があるので
その時、手元にあったいろいろな端革を使いました。
表面はわざと元革の傷のある部分を選び、裏面には血管の跡の浮き出た部分を
使ってみました。これぞ革の個性・・・。
絶対に世界に一つしかないものなので、制作後は自分なりに大満足でした。
また、同時に確認したかったことは、糸のほつれや擦り切れなどの経過を
自分で体験することでした。
専用工具を使って溝を掘り、全て手縫いで縫製しました。
こうすることによって、糸自体が刷れることが少なくなり
切れてしまうことを防ぎます。
さて、あれから14ヶ月が経過しましたが、今現在の様子は・・というと
まず、表革の生成りヌメ革(これは「ピサーノ」を使っています。)は
こんがりアメ色でツヤツヤになりました。
上が今現在の写真、下は作った当初の写真です。
制作直後にヌメ革専用クリーム を塗って、
直射日光で4時間程度日光浴をさせてから使いはじめましたが、
理想の「アメ色」に変化してきています。
裏面はこんな感じ
ジーンズに後ろポケットに入れることが多いので、
少し紺色が、色移りしています・・・これはこれで「味」です
毎日触るのでツヤが増し、使えば使うほど自分の手に馴染み、
自分の形に変化していくのがヌメ革の醍醐味!
この楽しみをもっと多くの人に伝えていきたいものです。
まだ14ヶ月経過のため、糸の擦り切れの問題も一切なし。
これからの変化も楽しみにして、使っていきたいと思います。
また機会を見て、変化の様子をお伝えしたいと思います
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