空は雲がたれこめて

オリオンもカシオペアも見えない

遥か水平線の向こうがわに

漁り火が空の雲をぼんやりと照らす

街の灯りと漁り火だけが

闇に浮かぶ午前4時

あなたはまだ眠りのなか

遥か、遥か、遠い空の下

ぼくだけが見ている灯りを

あなたにも届けたい…けれど

小さな胸に秘めていた情熱を

勇気を振り絞ってまで

伝えてくれたあなたに

何ひとつ応えてやれなかったぼくの

胸にぽっかりと空いた暗がりは

毎日、毎日、深く広く育っているんだ

空に星が見えたなら

ぼくはまだ救われたのに…

自分勝手だとわかっていながら

淡い想いは成長をやめず

苦しくて切ないのに

自ら断ち切ったはずの何かを

諦めるのが怖くて

この暗がりから抜け出したくないと

自分のズルさに笑ってみたりして

わかっていたのに気づかないフリをした

気づいてたのに鈍感なフリをした

そうしなければ自分を保てなかった

けれど…

あの時、ぼくは嘘をついた

あの時、ぼくに嘘をついた

あの時、全てに嘘をついた

後悔と未練で満たされた

ぼくの胸の暗がりには

あなただけが星のように輝いているんだ

あなただけが空のように広がっているんだ

あなただけが…

あなただけが…

ぼくの中に。

ただ、あなただけが…