運動・規律・愛情 | OXALIS&Dogs#**新潟市 犬のデイケア&ケージレス ペットホテル,ドッグトレーニングPalma**

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OXALIS&Dogs♯ **新潟市のドッグトレーナー櫻井 敬典のブログ**
新潟市 中央区 犬のデイケア&ケージレス ペットホテル
・ドッグトレーニングの店舗Palma(パルマ)店主のブログ。
ドッグトレーニングやPalmaの日常、看板犬ぷりんとのお散歩などについて綴っています。

近況 

 新潟は、雨と晴れを繰り返す梅雨なのか夏なのかハッキリしない変な天気が続いています。ただ、晴れ間があると公園に散歩に行けるので助かります(大雨の日は屋根付きの某所)。


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本文

 さて、世間では賛否両論のシーザーミラン氏ですが、氏の「運動・規律・愛情の順で与えてください」という意見には、私は大賛成であります。

 

 犬には充分な運動が必要です。

 これを充分に満たすことなく、「家の子は問題行動が・・・」などと言っても、まず、基本的な「動きたい」という要求を満足させていないのですから、ストレス満載の犬はその捌け口を求めて、吠えたりイタズラをしたりします。まずその運動から満足させて上げることが大切です。


 小型愛玩犬のチワワであるぷりん、1日2回、朝夕にそれぞれ最低30分は散歩をしています。時々走ったり、呼び戻しをしたりもします。なので、家にいる時はあまり動きません。ほとんどの時間をくつろいで過ごしています。

 チワワですらこれだけ運動するのですから、中型・大型犬に至っては言わずもがなです。牧羊犬やレトリバーなどの活発な犬種には散歩の他にボール遊びやフリスビーなどでその本能を充分に満足させて上げることが必要です。


 ただ、充分な散歩・運動をするためには、やはりトレーニングが必要なのです。

 基本は、リードを引っ張らずに飼い主のペースに合わせて歩くことです。

 そして、飼い主が許可した時は、好きな事をして良いというのが理想的です。

 犬は、嗅覚が第一の生き物ですから、全く匂いかぎもせずにずっとツケで歩くことは、やはり不自然なことでストレスを感じます。

 なので、飼い主の許可、例えば「イイよっ!」の合図でロングリードをフリーにして匂い嗅ぎをしたり走ったりして、その他の時は飼い主の脇または後ろを歩いているというメリハリも必要だと思います。


 この、飼い主の脇や後ろを歩くこと、単に格好だけのことではないのです。

 まず、引っ張りのストレスが無いので飼い主が楽です。

 実は、犬も楽なのです。

 リードを引っ張るとタイトロープシンドロームといって、首が締まることで酸素不足になり、それがアドレナリンの分泌を促進して興奮しやすくなります。なので、吠えやすくなり、場合によっては噛むこともあります。

 また、リードは緩んでいないと、リードによるチェック(合図)が伝わりません。

 

 そして、犬が前にいると飼い主は「犬を守ること」が出来ません。

 例えば、ロングリードをフリーにした犬が前から突進した時に犬が前では、飼い主が「間に割り込む」という犬を守るための対応が遅れる、または出来ません。場合によっては、一回のこういった「不愉快な遭遇」で犬が嫌いになる子もいます(実際にいます)。

 

 私、ツケ・マテ・オイデの出来ない飼い主と犬のペアは、ロングリードを使うべきでは無いと思っています(誰も居ない所なら別にかまいませんが・・・)。

 どんなに飼い主がフレンドリーだと思っている犬でも、犬にも相性というものがあります。犬だって「是非つきあいたい子」「なるべく関わりあいたくない子」「ムカつく子」などがいます。

 「犬同士挨拶させなければっ!!」などと躍起になる必要も無いと思います。

 

 『飼い主が「群れ全ての役割」を怠らなければ、飼い主と犬、一人と一頭だけで、「完璧な群れ」として機能する』


 というのが私の持論です。

 「極論」を言えば「この世に他の犬が一頭も存在しなくても犬は飼い主と幸福に暮らすことができる」ということです。

 これについては、来週「Dogs #3」として記事に書こうと思っています。


 


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