食品衛生法の改定が道の駅の手作り漬物を岐路に立たせていることを中国新聞が報じていました。なぜ漬物と疑問になり調べたら、北海道で起きた岩井食品の浅漬けによるO157集団食中毒と高齢者10人弱の死亡が出てきました。この集団食中毒はWikipediaでも記事になっていて、背景や経過も詳細に記録されています。
- 「寂しいけど、そろそろやめようかねえ」 道の駅や産直市の手作り漬物、法改正で存続の危機(中国新聞、2024/1/21)
- 岩井食品 Wikipedia
- 浅漬の食中毒事件を受けての漬物の衛生規範の改正等について(国立感染症研究所)
- 腸管出血性大腸菌O157による食中毒に関する情報(北海道)
岩井食品はWikipediaを読む限り営利優先、道の駅の手作り漬物は趣味優先の印象はありますが、組織の大きさとしては岩井食品の従業員は9~10名(社員・パート含む)で後者とそう変わりません。営利優先か趣味優先かなんて財務諸表を見ても断定できないと思いますし、個人や小さな会社で財務諸表が揃っているかも分かりません。そう考えると漬物という括りで許可制にせざるを得なかった背景が分かる気がします。
記事だけ読むと何でだろうと思ってしまいますが、道の駅という販路の特殊性と大規模な食中毒が起きが事実、どちらも踏まえて考えたいです。
なお、食品衛生法の改定や許可業種については厚生労働省が情報公開しています。