飲み込んでしまった
言葉がある

飲み込んだまま
吐き出せなかった
言葉がある

腹のうちには
心のうちには
そんな言葉が数多
くすぶり続けていて

無数の針の如く
内側から私を
突き刺してくる

針のむしろに
内張りされた
この心身は

あまりの痛みに
もう歩けなくなって
地面に膝をつく

その膝にさえ
鋭い痛みが走って
とうとう
倒れ込んでしまった

もう歩くことも
立つことさえも
できなくなって
もがき苦しみ

ようやく
吐き出した言葉は
黒く小さな
無数の羽虫と化して

横たわる私を覆う
暗く重たい曇天へと
飛び去っていった