この世界には
どんなときでも
いたるところに
不幸と痛みが
満ち溢れていて

ほかの誰かは
共感できても
現実には何も
してやれることがない

他者の不運や不幸を
己の幸運や幸福を
深く感じ取るための
糧とすることは
罪だろうか

その深い実感が
他者への優しさや
慈しみの源となるならば

他者の背負う
重い痛みへの無関心を
打ち破る力となるならば

それは罪とは
みなされないのではないか

他者の不幸と痛みを
見聞きするとき
我らはどんなところに
立つべきなのか
何を語り
表現するべきなのか

私はいまだ
その確信の衣を
纏うことができないでいる