町の小さな公園
芝生に咲くネジバナ

行き交う人々の視線に
恵まれることもない
その螺旋を描く花序は

誰からも指示されず
何の設計図もなく
己の内に秘めた
自然の秩序により顕れる

おまえが魅せる
旋回する花色は

乱雑に散らばる
無情なる時の欠片を
組み上げる力

偶然の軛を打ち破り
命を駆動させる
希望の力

小さな公園の片隅で
天に向かい螺旋を描いて
己が存在を示す
ネジバナの花穂

混沌の力に抗い
秩序と平安へ昇りゆく
祈りの階梯