
石田 衣良, 中村 航, 本多 孝好, 真伏 修三, 中田 永一, 山本 幸久
LOVE or LIKE
「I LOVE YOU」っていう、これと同じようにいろんな作家がこぞって短編の恋愛小説を書いたやつが結構面白かったので、こっちも読んでみた。
でも前作には劣る。
LOVE or LIKEとか大層なタイトルつけてるけど特にその設定を生かしてるとも思えず。
それぞれの短編もなんか悪くはないんだがぱっとしない。
前はその作家それぞれの個性が発揮されてて
較べて読むのが面白かったけど、こっちはそうでもない。
まあ中村航と本多孝好が良かったかなこの中なら。
とりあえずまたこの続きやるときは、伊坂幸太郎にも書いてもらってください。

有川 浩
図書館戦争
「本の雑誌」2006年上半期エンターテインメント部門1位だったらしい。
図書館が表現の自由を守るために武装して敵と戦う話。
なんか中身なさげな表紙&あらすじに1600円払うのは多少迷ったけど、
読んでみたらかなり面白かった。
単純に笑えるし、楽しめる。
おすすめ。
なーんか違和感ってか異物感を読みながら感じてたんだけど、
書いた有川浩さんはこんな名前で女らしい。
なるほど女性作家と知ってすっきりした。
キャラ設定とか会話とか全体的に女性作家っぽい。

浅田 次郎
あやしうらめしあなかなし
あ~つまんねいつものパッとしない浅田次郎の短編集だよ
と思って読んでたら、ページが進むうちにだんだん面白い短編になってきた。
最後二つなんかはだいぶ良かった。
とはいえ、やはり浅田次郎の本領は長編でこそ発揮されると俺は思う。

三浦 しをん
まほろ駅前多田便利軒
直木賞受賞作。
映画でもテレビでも小説でもよくある
変人が周りを巻き込みながらもみんなを幸せにする話。
まあ面白いには面白いが直木賞ってほどじゃない。
こういう話は「変人」がどれだけ魅力的かが大事だと思うのだが、
この本に出てくる変人、行天はまあ悪かないがとりたてて好きなキャラでもなかった。
これに出てくるまほろ市って確実に町田だよな。
ほんとにこんな危ない地区があるんかな。

石原 慎太郎
わが人生の時の時
石原慎太郎の自伝的小説。てかエッセイ?
川端康成の掌の小説みたいな感じに短い話がたくさん収録されている。
全部が傑作なわけではないが、さくさく読んでいるとときどきものすごい骨太な傑作に出会う。
さすがに文がめちゃめちゃ上手くて、ぐいぐい読ませる力がある。
こういうのもたまにはいい。

本多 孝好
FINE DAYS
KCに借りた本多孝好の恋愛小説。
この人の日本語感覚が結構好き。今作でもそれが発揮されていた。
あと短編でもしっかり心に残る話に仕立てる腕も確か。
イエスタデイズとシェードが特に良かった。

ユナイテッド93
9.11テロと、そのときハイジャックされた
飛行機のひとつ、ユナイテッド航空93便を描いた映画。
というかほぼドキュメンタリーだ。
ストーリーの舞台は二つだけ。
職員たちが喧々諤々議論を交わすだけの管制塔&司令室(的な場所)パートと、
死へと向かう乗客たちを丁寧に描いた機内パート。
なのに、目を離せない緊迫感と、圧倒的な説得力を持つ。
機内から携帯電話で、遺族へ別れを告げる乗客たちの姿は、涙なしでは見られない。
が、これを単純に感動ストーリーと片付けることはできない。
重く打ちのめされる、やりきれないストーリーだった。
印象的なシーン。
誰よりも先にハイジャックに気付き、さまざまな情報が錯綜する中
事態を収拾するべく慌てふためく管制塔の時間が、
WTCに二機目の飛行機が衝突する映像を見たときだけ止まった。
衝突する飛行機を呆然と見つめる職員たち。
一方、同じニュースを文字情報として93便機内で
受け取った機長らは、それを冗談と信じて笑い飛ばす。
その数分後には「9.11後」の現実に直面する
彼らの、あまりにも「9.11前」的な反応。
このくだりがリアルすぎて、今も頭から離れない。
他にも心に残るシーンはいくつもあったが、これが一番だったように思う。

宮部 みゆき
ブレイブ・ストーリー(上)
万人受けする分かりやすいストーリー。
ハリポタ+指輪物語って感じ。
全3巻を3日で読んだ。おそろしく読みやすい。
これ映画化したら面白いかもな。見てみたくなった。
