古虎渓駅はJR東海の中央本線の駅です。多治見駅の隣(名古屋に向かって)の駅で、普通列車以外すべての列車が通過します。業務委託駅らしく、一定時間内のみ窓口が開く他は無人となります。訪れたときは無人の時間帯でした。トイレは男女別に設けられています。今回は男性用トイレを調査しました。

 それと、今回の記事については試験的に動画バージョンを作成しています(ちょっと乱暴な表現注意m(_ _)m)。おそらくですがトイレ探索について事細かに紹介している動画というのは今まで誰も作成していないのではないでしょうか。動画と当記事では内容が一部異なっていますので、当記事と併せて御覧ください。合成音声を使用した動画を作成するのは初めてのことですので感想・意見を頂けると筆者が喜びます。こちらにリンクを貼っておきます。

 

 

詳細情報

 トイレは駅舎の端に設置されています。ここの駅舎は昔ながらの構造のままのようで、テンションが上がります(注:筆者はこういう時代の建築物が好物です)。簡易改札機はあるもののよく見るような改札機はありません。

 こちらが小便器です。TOTOのストール小便器(トラップなし・中型)、U29が2台設置されています。内1台には手すりが設置されています。凍結対策なのかは分かりませんが、フラッシュバルブがカバーで覆われています。もしかして最初からこういう見た目の製品なんですかね?画像では分かりにくいですが、奥の小便器の更に奥には清掃用と見られる蛇口がついています。

 こちらの小便器を見ていて少し気になったのですが、手前の便器右側面にはJIS Vマークの刻印があるのに対し、奥の便器にその刻印はありません。JIS Vマークは熔化素地(ようかきじ)という表面をガラス化させた素材で製品が作られていることを意味します。その後熔化素地が当たり前の時代になると刻印されなくなりました(いつ頃刻印されなくなったのかは知りません)。U29は1956年~2007年まで売られていたロングセラー製品ですから刻印有りと刻印無しの両方があってもおかしくありません。とすると手前の製品と奥の製品は製造時期が違うのでしょうか。

 こちらが洗面器です。品番は不明です。JIS Vマークはこちらにも刻印されていますね。鏡の設置があります。

 壁のタイルには花のイラストが書かれています。先述した通り、私はこういう時代のものが大好きです。たまらないですね。

 続いてこちらがお待ちかねの大便器です。品番シールが貼られていなかったので断言はできませんが、TOTOの和風床上給水便器、C750Vのような便器が置かれています。一昔前の和式便器で、最近の和風便器に比べると少し全長が短いです。ハイタンク式となっており、タンクが非常に高いところにあります。洗浄は手元のレバーで行います。トイレットペーパーはきちんと補充されています。係員が常駐していない公共施設だと設置されていない所も多いですからありがたいですね。

 

 以上、古虎渓駅のトイレを紹介しました。決して新しいトイレ、快適なトイレというわけではないですが、私個人的にはとても気に入りました。駅は緑に囲まれた素敵なところにあり、景観が良かったです。

(2024/04/20 調査)