栄生(さこう)駅は名古屋鉄道(名鉄)の駅で、名鉄名古屋駅の隣に位置する駅です。名鉄名古屋といえばたった2本の線路で大量の列車をさばいていることから日本一忙しい駅とも呼ばれる駅ですね。駅名標を見ると分かるように、名鉄病院に直結しています。日本一忙しい駅の横の駅ということで、多くの方面への列車を捌く大変忙しい駅です。

 駅の横にはJR東海道本線・東海道新幹線も並走しており、さらに新幹線車庫への線路があったり貨物列車も走ったりするため大量の線路が並んでいます。

概要

 以前この駅を訪れたときには天下の名古屋駅の隣駅には似つかわしくない古い設備が大量に残っており、ハイタンク和風便器まであった気がしたので久々に訪れたところ異変が生じていました。どこからどうみても最近改装されています。駅員さんに尋ねたところ、先月の末(取材時点)に改装したとのことでした。一足遅かった。ただし、身障者用トイレだけはなぜか大きな改装が行われなかったようです。では、さっそく出来立てホヤホヤの便所に入ってみましょう。私は素晴らしいトイレと言うと高速道路のトイレを思い浮かべるのですが、現代の駅トイレはどこまで進化しているのでしょうか?

男性用トイレ

 こちらが小便器です。U307US800に続いてコイツも見飽きてきましたね。TOTOの壁掛壁排水自動洗浄小便器、US900Rが3台設置されています。サニタイザー(便器洗浄時に一緒に薬剤を流す機械)も設置されています。この配色、とても気に入りました。青色と白色が心地よく調和した景色が床の汚垂石に広がる水たまりに美しく反射しています。多分洗面器の前の水たまりとは溜まっているものが違います。どうしてこうなるのか。

 続いて個室の紹介に移りましょう。個室は2つありまして、まずは手前の個室から。TOTOの壁掛壁排水大便器、CS531Pが設置されています。どうやらフラッシュタンクと言ってタンク式とフラッシュバルブ式のいいところどりをした方式を取っている製品のようです。便座はTOTOの21年式ウォシュレットPS、TCF5554が設置されています。便座クリーナーとサニタイザーももちろん備わっています。後ろのカウンターにはまあまあ大きな荷物も置けそうです。確認し忘れましたが、ドアの内側にはおそらく荷物フックもついているでしょう。

 こちらが奥の個室です。基本は先程の個室と変わらず、ベビーチェアとフィッティングボードが加わった形になります。

 1つ目の個室の画像に映り込んでいた謎のマシーンはトイレットペーパーに消毒液を噴射するあれでした。今はこんな形になってるんですね。昔ながらの手動タイプしか知りませんでした。

 こちらが洗面器です。TOTOの壁掛ハイバック洗面器、LS125Dが2台設置されています。洗面器は石鹸無しタイプですが、左側の洗面器の上に石鹸のボトルが別置きされています。ハンドドライヤーの設置は残念ながらありませんでした。

身障者用トイレ

 さて、思っていた100倍素敵なトイレだったので男性用トイレだけで1000文字超えてしまいました。ここからはほぼ更新されていない身障者用トイレの紹介に移ります。

 こちらが身障者用トイレです。衛生陶器は#SC1(パステルアイボリー)で、便座など新しく導入された部分はホワイトになっています。真っ先に目に入ってくるのが写真右側、TOTOの壁掛壁排水汚物流し、SK35が設置されています。古めの身障者用トイレにはほぼ設置されていますね。便器はTOTOの身障者用腰掛式サイホンゼット便器、C48ASが設置されています。便座は男性用トイレと同じものに交換されています。そして洗面器ですが、いつものことながら品番を確認してくるのを忘れました。多分TOTOの車いす用壁掛洗面器、L103Aかなにかでしょう。元々は石鹸が入っていたと思われる石鹸入れが取り外され、代わりに石鹸の入ったボトルが置かれています。清掃時に石鹸が補充しにくいとかあったのでしょうか。そして真新しいベビーベッドが置かれています。

 上の画像にも写っている便器の脇の箱、これはサニタリーボックスでしょうか。蓋の開閉が電動のタイプです。衛生面を考えてのことだと思うのですが、昔ながらのタイプしか見たことがなかったので驚きました。今はこんなに進化しているんですね。

 

 以上、名古屋鉄道の栄生駅のトイレを紹介しました。名鉄は最近トイレの改装を進めているのでしょうか?今のうちに急いで撮っておいた方が良いかもしれないですね。

 

(2024/04/14 調査)