昨夜(7/26)コットンクラブ東京

「麻倉未稀 デビュー40周年記念LIVE~Birthday&復活5周年~」

行ってきました。

 

未稀さんは2017年4月に左乳房部にステージ2の乳癌が発覚。

6月に左乳癌全摘出、そして乳房の再建手術を行い,

7月には見事に癌を克服して音楽活動再開。

 

その間、

死の恐怖に直面したり、

女性として乳房を切り取られてしまう絶望感、

転移、再発の不安など

想像を絶する闘いがあったと思う。

 

「5年前は40周年のことはまったく考えられなかった…。

今を生ききることだけしか考える余裕がなかった…」

と回想する未稀さん。

 

ご自身の体のことばかりでなく

最愛のご両親との悲しい別れも…。

 

でも未稀さんは

“Look at the bright side” ができる

持ち前の明るさ、粘り強さで

恐怖や不安や悲しみを乗り越え

よりパワフルになって復活。

 

現在もホルモン療法を続けているそうで、

その副作用で華奢な躰はとてもふくよかに。

 

 

でも、

そのふくよかさが逆に今まで以上に、

彼女に自信と輝きをプラスして、

その歌唱には、さらなる迫力と、

闇を通り抜けてきたからこそ感じられる奥深さ、

苦悩を味わってきたからこそ表現できる豊かな包容力、

そして甘さと艷が…。

 

まさにDivaの貫禄でした。

 

「ヒーロー」(ボニー・タイラーのHolding Out For A Hero)はもちろん、

「フラッシュダンス」(アイリーン・キャラのWhat A Feeling …Flashdance)

「ランナウェイ」(ボン・ジョヴィのRunaway)などのカヴァーヒットは

洋楽通を自負するオリジナル崇拝者でも、

未稀さんの歌唱には100%

「あれ?これってオリジナルは麻倉未稀だったっけ?」と思ってしまうほど

もはや彼女のオリジナルになっていた。

 

21歳の若さで

こんなアダルトな雰囲気の歌をうたっていたのか…と、

改めて感慨深く聴いてしまった

1981年のデビュー曲「ミスティ・トワイライト」も

今の大人の麻倉未稀だからこそ出せる魅力にあふれていた。

 

庄野真代さんに曲を書いてもらったという新曲

「The Breath Of A Life」は

勢い突っ走る「ヒーロー」とは正反対の

“静”の人生の応援歌。

 

壁にぶつかって悩んでいるとき、

一人孤独を感じる時、悲しい時…などに、

そばにいてくれるだけで心が安らぎ和らぐ

ほっとする応援歌。

 

さみしいときは

ひとりで泣かないで

嬉しいときは

一緒に笑おう…

 

と、未稀さんが心を込めて歌う歌詞に、

やさしさいっぱいの励ましを感じた。

 

これからはその時々の自分の心の状態に合わせて

「ヒーロー」と「The Breath Of A Life」は聴き分けながら、

私の人生の友として寄り添ってもらいます(笑)。

 

特別ゲストの沢田知可子さんの「会いたい」

石井明美さんの「CHA-CHA-CHA」

庄野真代さんの「飛んでイスタンブール」

それぞれのソロ・ヴォーカル曲も、

一気に懐かしい昭和に戻していただき、

一緒に歌って大感激!

 

そしてアンコールは

もちろん“勝利の女神”が力強く歌う「ヒーロー」。

 

三人の特別豪華ゲストのバックコーラスが

さらに迫力をプラスして、

最高の盛り上がりになりました。

 

ああ、

もっともっとも~っと未稀さんの歌、

聴いていたかったぁぁぁぁあ~!

 

 

近々のライヴは

8/1ビルボードライブ大阪

8/21 ビルボード横浜

 

そして、今日7/27 

麻倉未稀 62歳の誕生日に

デビュー40周年記念のニューアルバム

「人生はドラマ~これからも続く私のヒーロー物語」

が発売に。

 

 

私は一日早く、昨日の会場で

未稀さんの“妹”の姿も見られるDVD付のCDを購入して

今、それを聴きながら

夕べの余韻に浸っています。