6月24日、休日の昼下がりのこと。
梅雨の合間の晴れ空とは対照的な体の不調を覚え、不本意ながら休息の為にベッドへ入る。
実は私は二週間前、そしてちょうど1ヶ月前にも39度を越える高熱が出ている。学生時代ずっと皆勤賞で来た私にとってこうも体調不良が続くことはおかしいが、悪いものは悪いので仕方が無い。
数時間後、深い眠りについていた私を目覚めさせたのは、耳元でやけに響く着信バイブレーション音だった。
薄く開けた片目で画面を見ると、名前の表示はなく数字だけが目に飛び込んでくる。登録していない番号のようなので無視してもう一度眠ろうとすると、再び着信。今度は出ようとしたが、切れてしまった。
もう一度寝ようという気分にはなれずに起きて熱を測りながら着信履歴を見ると、二件とも同じ番号からの着信である。そして、全くなじみのない番号の並びである。ケータイでもPHSでも、近隣の市外局番やフリーダイヤルでもない。
更に言えば、着信があったのはサブで使っているPHSの方であり、070にセールスの電話をかけてくる会社などまず無い。不審に思い、番号をネットで検索してみる。すると神奈川県にある墓地の電話番号だということが判明した。
私は寒気がした。鳥肌が立つ。それは検索しながら測り終え、39.8℃あることが判明した熱のせいではない。
1ヶ月前に全く同じことがあったからだ。すっかり忘れていたが、1ヶ月前に高熱を出した夜も電話で起こされ、誰だよこんな夜中に、と思いながら調べたら訳のわからない霊園からで、気味が悪いなと思いつつ無視したことがあったのを思い出したのだ。
これを思い出し、怖くなった私は着信履歴を遡ったのだがもう1ヶ月前なので消えている。
しかし、寝ぼけていて気付かなかったのだろうが6/14にもこの墓地から着信があったことが今発覚したのだ。私は毎日つけている日記帳をめくり返す。6/14、突然39度以上の高熱が出た日であった。
1ヶ月間で3度の40度近い高熱。
そのたびに墓地から謎の着信。
これを偶然で片付けてしまって良いのだろうか。
1週間、毎晩出続ける高熱。
喉が切り裂け、咳をするたびに飛び散る血飛沫。
霊界からお呼びがかかっているのではないか。
そしてこの日記を打ちながらふとPHSに目をやると、バイブや着信音は聞こえなかったのにランプが灯っている。着信あり 1件。


