京セラ、現KDDIを創業、巨大企業までに成長させ、経営破たんしたJALをわずか1年で復活再生させた、カリスマ経営者である稲盛和夫氏の経営管理の手法であるアメーバ経営。
常に変化する市場の中で、環境に敏感に反応して、柔軟に対応するために、組織を固定化せずに、事業展開に応じて、自由に分割したり、統括したり、増殖する。
生物のアメーバのように、小集団組織が細胞分裂をくりかえす仕組みである、アメーバ経営。
環境が変化しても永く続く会社という点では、アメーバ経営の考え方は、まさに理にかなった考え方です。
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(4)アメーバ経営(稲盛和夫著)
稲盛和夫氏によれば、“会社の経営とは、一部の経営トップのみで行うのではなく、全社員が関わりを持って行うものだ”と考え、経営を伸ばすためには、“会社の組織をできるだけ細かく分割し、それぞれの組織の仕事の成果を分かりやすく示すことで全社員の全員参加を促すようなアメーバのような経営管理システム”が重要であると言います。
京セラアメーバは、
①市場に直結した部門別採算制度の確立
②経営者意識をもつ人材を育成
③経営理念をベースとした全員参加経営の実現
という3つを目的とし、
従業員が主役となる経営を実現しています。
そのもとで、アメーバと呼ばれる一つ一つの小集団のメンバーが、時間当たり採算という数字をベースに、小さな会社の経営者になったかのように、マネジメントをしていきます。数多くの会社がアメーバを導入し、全員参画の経営を実現しています。
環境が変わっても、組織が巨大になっても、永く続く仕組みですね。
(株)オーナーズブレイン 小泉大輔