今年も大変お世話になりました~今年の3大ニュース | 中小企業経営者の知恵袋

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今年も大変お世話になりました。オーナーズブレインの小泉です。

今年も早いもので残りわずかとなりました。

2012年は、皆様にとってどのような年だったでしょうか?

今年を振り返ると、さまざまな国で、世界のリーダーが変わった年であったかと思います。

私自身今年、さまざまなところで講演させていただいた内容から、今年の3大ニュースをピックアップしてみたいと思います。

1.2012年9月経常収支、31年半ぶり赤字(2012/11/9付)

 今年の1月に、日本の2011年の「貿易収支」が31年ぶりに赤字になったとの報道に続き、11月には、2012年9月の「経常収支」が赤字となってしまったとの報道がありました。

 企業会計でいうと、「貿易収支+サービス収支」は営業利益に相当し、「経常収支」は、財務損益も含んだ、経常利益に相当します。よって、貿易赤字以上に、経常赤字は深刻なのです。


経常赤字になると何が問題なのでしょうか。経常赤字になると、輸入代金の支払いによって、海外にお金が出ていくことになり、国内での貯蓄の取り崩し、海外からの借り入れに依存状態となり、貯蓄を蓄えてきた家計や企業の資金が金融機関を通じて国債を買い支えることが厳しくなります。さらに、国債のさらなる増発が必要となり、国債の信認の低下を招く危険があります。
2014年にも構造的な経常赤字に転落するとの予測もあります。経常赤字が今後どのように推移するか、目が離せません。

2.日本の総人口、過去最大の25万9千人減、1億2779万人に (2012年4月17日)

日本は2005年に戦後初めて人口が減少。人口減少が本格化になりました。
経営の神様と言われたドラッカーが、「すべての外的変化のなかで、人口にかかわる変化ほど明らかなものはない。」「人口動態ほど確実にやってくる未来はない」と指摘したように、不確実な未来を予測する上で、人口構造の変化を知ることは、唯一、未来を知る手掛かりになり、重要です。
人口減少が意味するところは、①経済力の低下、②社会保障費負担人口の減少、③財政悪化
です。

構造的な少子高齢化や投資先、働き先としての日本の魅力の低下に対して、日本の魅力を高めるための中長期的な政府の成長戦略に注目です。

3.日本航空JALの再上場

日本航空は2012年9月19日、2年7カ月ぶりに東京証券取引所第1部に再上場しました。
会社更生法の適用を受け、日航は世界でも屈指の収益力を誇る航空会社に生まれ変わりました。

 2011年3月、再建初年度は、1800億円を超える営業利益。そして、震災後の2012年3月、東日本大震災による大幅な旅客数減少があったにも関わらず、再建初年度を超える。2000億円以上もの営業利益を出すことに成功。
どうして、倒産した会社が、わずか1年で、業界ナンバーワンの高収益企業に生まれ変わることができたのでしょうか?

もちろん、①国内外の不採算路線の廃止、②燃費効率の悪い「ジャンボ」全40機の退役、③3割の人員削減と賃金カット④金融機関の債権放棄などが要因とも言われます。

ただ、やはり、稲盛さんの言葉にもあるように、真の要因は、

①稲盛哲学である、フィロソフィー導入による意識改革
②管理会計手法であるアメーバ経営の導入により、路線別また路便別に、採算がわかるように、見える化(組織改革)

それは、まさに、稲盛哲学である根幹である、「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」そして、「誰にも負けない努力をする」であると、改めて思いました。


そして、いよいよ2013年がスタートします。

皆様にとって、2013年も素晴らしい年になりますように。