【鳩山ぶら下がり】(19日夕)

 鳩山由紀夫首相は19日夕、バンクーバー冬季五輪の男子フィギュアスケートで銅メダルを獲得した高橋大輔選手について。「快挙だ。すごい精神力だ」と絶賛した。首相官邸で記者団に答えた。

 ぶら下がり取材の詳報は以下の通り。


 【高橋選手の銅メダル】

 --バンクーバー冬季五輪の男子フィギュアスケートで高橋大輔選手が銅メダルを獲得した。日本男子フィギュアでは初のメダル獲得という快挙だが、受け止めは

 「快挙ですよね。フィギュアは女子は頑張っていましたけど、男子はなかなかメダルがとれないという中でね、私もニュースで拝見しましたけれども、高橋選手、4回転(ジャンプ)に挑戦をして、残念ながらそこは失敗したけれども、そのチャレンジ精神の中でね、その後、さらに見事にまとめ上げた。すごい精神力だなと私は思いましたね。やっぱり銅メダル、すばらしい価値があるなと感じました。おめでとうと申し上げたい」


 【シュワブ陸上案】

 --米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先だが

 「また話が変わるね。急に話が変わるから…」


 --政府が米軍キャンプ・シュワブ(沖縄県名護市辺野古)の陸上移設案を選択肢の一つとして米国側に非公式に打診していたという報道があるが、首相は把握しているか。また、北沢俊美防衛相が19日の記者会見で、かつて米軍楚辺通信所(同県読谷村)がキャンプ・ハンセン(同県金武町)に移ったとき、沖縄で大きな反対運動が起こらなかったという歴史的なことに学ぶべきところはあると述べ、シュワブ陸上案を前向きに検討する旨の発言をしたが、どう思うか

 「私は今、この問題に対しては、これは前から申し上げているように、どの選択肢に対してもコメントはしないことにしています。従ってキャンプ・シュワブの話に関しても、今政府が打診するなどという段階でないことは、ご案内の通りだと思います。そうではなくて今、政府の中で検討している段階ですから、それはあらゆる選択肢も視野に入れてということの中で、ひとつひとつを検討している段階です。従って今非公式も何もですね、米国とそういうことをやっているという段階ではありません」


 --打診自体はしていなかったということなのか

 「私どもはそういう正式なルートでの打診というものはしていません。まだそういう段階ではありません」


 【内閣人事局長ポスト】

 --国家公務員法改正案がようやく今日閣議決定されたが、給与法改正などが実現するまでは運用が難しいとの見方もある。今後どのように改革を進めていく考えか。また閣議決定の直前に、内閣人事局長を副大臣や民間人からも起用できる規定とした理由を聞かせてほしい

 「これは給与法がどうのこうのという議論とは別だと思います。それは、すなわちまだ改正されなくとも当然公務員制度、これを改正すれば、そこで当然動き出すと。私は先ほども申し上げましたように、頑張っている公務員の皆さんにエールを送ってね、もっとがんばれば、より大きな立場で仕事できるぞと。その思いをね、公務員の皆さんみんなが持っていただいて、この国が良くなること、さらに良くなることを期待をします。その中で人事局のトップの話ですけれども、それは皆さんもお考えになればお分かりのように、選択肢がすなわち広がれば、すなわち、より柔軟に門戸を開けば、そのほうがより適材適所で良い方が選ばれると。その可能性が高まるということでありますから、その道を選んだということです」


 【普天間移設問題】

 --普天間移設問題の関連だが…

 「普天間、だから答えないと申し上げているじゃないですか」


 --選択肢についてではないが…

 「ああ、そうですか」


 --首相は5月末までに移設先を決めるはずだが、その際に社民党が反対しても首相は押し切るつもりがあるのか

 「そんな…、当然、今連立内閣ですから、当然社民党さん、国民新党さんにも理解をして、納得していただけるような解決策を作り出していくと。そのために今協議しているわけですから、当然連立内閣としての歩みを続けると、そのように考えています」


 --確認だが、首相が案を出した段階で社民党は賛成しているということでいいか

 「少なくとも最終的にこの連立政権を維持する形の結論を出すということですよ。最初から賛成するかどうかということよりも、最終的な段階の中で協力していただけるという状況…」


 【法令解釈の担当】

 --枝野幸男行政刷新担当相が19日の閣僚懇談会で、内閣の法令解釈について「内閣法制局の意見も大事だが、判断するのは私であり、最終的には閣議だ」と述べている。首相の認識でも憲法を含む法令解釈は基本的に枝野氏に委ねるということでいいか

 「うん、それは最終的には閣議ですよ。ただ、一番ある意味で安定して憲法はじめ法令に詳しい枝野大臣ですから、枝野大臣の判断というものに期待をするということです。当然それは最終的にはそれぞれの大臣、そしてその中で閣議というものがあるわけですから、そこで決めることも必要になってくるかもしれませんが、いろいろと委員会などでの質問の中で法令解釈が求められるときに、枝野大臣にまずはね、期待をしたいと。そのように考えています」

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