軒下に座り
声も立てず
吐息のみを感じる
晴れの日も
雨の日も
曇りの日も
雪の日も
小一時間だけ・・・
どこかを見つめ
自分というものを
自分だけで奏でる時間
私は
どうして生きているのかと
思った
あの日、あの時
今日、今、この時間
いつか、どこかで、この先で
押し寄せては引いていく
感情の波
砂粒のように、擦り潰された心が
ゆらゆらと
ゆらゆらと
あの水底へ
ゆっくりとゆっくりと進んでいく
それが
とてつもなく
億劫で
面倒で
本当に
何もしたくない
動きたくない
関わり合いたくない
なのにどうして
この手は
生にしがみ付く
だから・・・
私は
どうして死にたいのかと
考えた
この虫も
あの魚も
叩けば死に
逃がせば生きる
この鳥も
あの木々花々も
切れば死に
放てば生きる
放っておいても
どこかで生き
そして、死ぬのだろう
この手が
届かずとも
そこで生き
そこで逝き
輝き通す
この吐息一つ
どこかの命の上にあり
この吐息一つ
いつかの命の下にある
生きたいと思うことも
死にたいと考えることも
感覚全てで
感謝したその先にあり
感覚全てで
触れたその後に付いてくる
私が笑って
その一言に収まろうとしても
私は不機嫌に
その言の葉に散ろうとも
無数に編まれた命が
まるでフェルト人形のように
私を形作る
奪うことの自覚がなくても
生き続けることは奪い続けること
死ぬということは
誰かの道としてその先を譲ること
あぁ・・・
たどり着いた
私の答えは
きっと誰かも辿り着いて
無数の影が過ぎ去ったものだろう
それでも
それしか
今は、それしか
辿り着くことができなかった
by梟霊