冬
雪も降現
あたりは雪で
白く染まる中
私は一人、夢を見る
初夢というものは
どんなものだろうか
ユーモアであふれるものだろうか
神秘的なものだろうか
幸せだったあの頃、今なのだろうか
そう思いながら
私の見た夢は
薄明るい夜と朝の狭間で
黒い雨が降りしきる
明かりもない
人もいない
雪もない
水槽の中に飼っているはずの小魚の影すらなく
音もない
気配そのものがない世界を
部屋の中から
見ていた…
水墨画
いや
そんな大層な世界ではない
なぜなら
黒の雨の中には色があるからだ
山々は重い雲を頭で支え
枯れているはずの木々は
葉を青々と茂らせ
屋根の色も
赤や青それぞれが深い闇から朝日を待っている
あぁ・・・
静寂
これが
私の望む世界なのだろうか・・・
目覚めれば
青白い光に染まる部屋
刺青のように影はそこにあり
見下ろしている
だが
鼓動は静か
悪夢というには
ほど遠くもあり
不気味ではないといえば噓になる
ただ
世界には
私…、ただ一人なのだと
なぜだか、そう思えてならなかった
by梟霊