夢を追い
青空を彷徨う
花々を飛び交い
樹々の間を駆け巡る事
幾時
その影は
花弁のように散って行った
美しい面影はなく
果ててしまう
生まれ変わったその時から
どれだけ生きたというのか
どれだけ羽ばたいていたというのか
今は唯
風に引きずられ
草木の間に
引っ掛かり
ゆらゆらと
抜け殻を晒す
全てを出し切ったと言わんばかりに
心地よさそうに
砕けていく
あぁ…
蝶よ
蝶々よ
生きながらにして抜け殻な私は
ただの蛹に過ぎないのか
それとも
既にお前のように
何もかも抜けきった
もぬけの殻か
あぁ、蝶よ
あぁ、蝶々よ
虚ろな私に
艶やかな色は
甦るだろうか…
by梟霊