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梟霊のブログ

適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

 

 

変わらない道を歩いた

変わらないはずの町並みを抜けて

変わっていないはずの私が

いつも見ていた

あの山の真っ青な果てを眺めていた

知り合いは、まばらで

人の皺のように亀裂が其処らかしこに

広まった道

通り過ぎた家々の扉は固く閉ざされ

重い溜息ばかりをつく

覚えてくれる人の掛け声なんて

そうそうない

なぜなら・・・もう・・・

友達も

親しい人たちも

その場所に居ない

更地になっている場所すらある

町全体が

夕闇の寂しさに包まれているようで

どことなく

カサカサしていた

 

懐かしむ視線は高く

昔々の私を見降ろしている

賑やかだったこの道で

擦違うことのできる学生は

ほぼ居ない

あの頃

あの時

今思えば

一番きらきらとして

五月蠅いくらい賑やかで

華やかだった

あの家は駄菓子屋

あの家は食堂

あの家は、花が綺麗で

あの家には

仲がいいのかわるいのか判らない

二匹の猫が

玄関の両端に陣取り睨み合っている

あの場所は友の家だった場所

あそこには小さな小川が在って

そして

此処には私の家が在った

色褪せることのないあの頃と

褪せていく今

今、と昔

私は

大人になって少しだというのに

もう

あの頃に

戻りたいと願っている

 

変わってしまったのだろう

私自身が

この町の変化より

ずっと

早く

ずっと

多く・・・

だから

変わらない何かを求めて

また

この想い出の場所に

記憶の迷路に

足を踏み入れたのだ

もしかしたら

もう一度。

そんな淡い期待を胸に煌めかせながら

 

 

by梟霊