寂しいとき
寂しいと伝えられたら
どんなに
楽だろう
どんなに
報われることだろう
どうしても
自分から
淋しい場所に閉じこもってしまうから
気づいてほしいという
我儘ばかりが
壁となって
声を
せっかく絞り出た勇気を
掻き消してしまう
無駄に強がって
自分が何を失っているのか気が付いていない
どんな時も逃げ回って
自分が何を投げ捨てているのか理解していない
暗がりで縮こまっていれば
きっと・・・
と、無駄な希望と夢ばかりを見つめて
肝心要の物事から目をそらす
それでいて
自分自身が嫌いで
我儘ばかりを貫いて
同情に溺れる日々を過ごす
闇夜に濡れた髪は
黒よりも油まみれの水面のようだ
忘れたくて
忘れられない
ジレンマ
どこにもいない王子を求めて
求めてもいない時間を
知らない誰かと笑いながら過ごす
救いなどなく
自らの足でしか
抜け出せないのに
世の中を憎み、恨み
悲劇のヒロインのまま
年を経て
生きた時間が
すかすかで
重みのない人間になった
あぁ。
遠いなと呟くころには
月すら見えない
夜の動物になっていた
by梟霊