出会いもあれば
別れもある
ごくごく当たり前だと
理解していても
そこに眠る姿をみて
泣くことができなくなった私は
何も感じなくなっている私は
何を無くして
ここに立っているのだろう
小さいころに
沢山遊んでもらって
沢山叱ってもらった
近所のおじちゃんのときも
初めての目玉焼きを
ほめてもらったおばあちゃんのときも
嫌いだったおじいちゃんが逝ったときも
傍らにいた猫が去ったときも
どこか絵空事のように思えて
溢れるものが
何一つ
無かった
あぁ、できることなら
私がそこに横たわりたい
何を今みているのだろう
どこへ向かっていったのだろう
あるはずもない幻想を夢見たまま
その棺の中で
静かに眠り
炎の中で灰になる
出来れば
骨すら残さないように
出会いもあれば
別れもある
それが初対面でも永遠の別れであっても
普通の人なら
泣くことができるだろう
だが私は
普通では、なかった
ただ、それだけのこと
by梟霊