春のはじまりは
土臭い
未だ、幻想に酔う桜も
月世になればただの枯れ木を大地に根ざすだけ。
私は、ただ一人
虚しさに浸りながら
帰路につく
物足りなさを握りしめ
赤い影を伸ばし
黒色に
溶けてゆくのだ…
梟霊