考えた
とあるドキュメンタリーを見た
後のことだ
今は亡く
遠い地で
その躰を太陽に晒したままの
生き様を残した人々が
その故郷の地で
温々と時を漂う日々に疲れ
死にたいと願う人々を見下ろせば
どのように
見えてしまうのか…
と。
生々しく語る一言一言が…
否定し続ける私を
無様だと言われているようで
その
死に様を語るナレーションの最中
まるで
生きているかと問いかけられているかのようで
たかがテレビの前だというのに
逃げ出したい
この場から去りたい
と
思ってしまった
ずっと
ずっと、ずっと
念仏のように死にたいと願ってきた私
積み重ねてきた
死の石山
動かすのも億劫になるほどの
歳月を掛けた壁が
もう、居亡い人間の
しかも、生前の、たかが語りだけで
もやりと光を当てられた
不快感とも拒絶感とも違う
苛立ちを覚えてしまった
これは
何なのだろう
彼らの背中の
何に苛ついてしまったのだろう
本当に
何、なのだろう…
ただ、ただ、わからない…
私が
居る
by梟霊