おもかげ | 梟霊のブログ

梟霊のブログ

適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

 

 

何気なく

見つめた場所に

その人はいた

こちらを見ずに

空を見上げた

赤いポロシャツと

紺色のズボンと帽子の

見慣れた老人は

どこか疲れた面持ちで

刈り取られた後の田畔に腰かけている

電柱が一つ

二つと

近づくにつれて

その人もまた

近づくが

最も近い電柱が過ぎ去ると

どこにもいなかった・・・

 

気にも留めず

心地よい日差しと風の中

りんごの葉を落とし

その艶やかな肌に日の光を映し出す

笑い声響く園地

今朝の不思議はどこかへさった

笑い

笑い

笑い

その日が

傾くその時まで

リンゴの木陰に

葉は乱舞する

けれども

仕事を終えて

家に帰ると

告げられた

よくよく遊んだ

あの人が

今日の朝、旅立ったのだと

不思議と涙せず

あの姿を思い出していた

あぁ・・・

逝っちゃったか・・・

長いようで

短かったと

初めて

理解できたような気がした

 

 

 

by梟霊