願いは・・・
叶う時もあれば
叶わぬ時もある
どこからか見上げた
空が
それを
見せてくれた
出来うることすべて出し切っても
届かなかった時も
何もしなくても
何気なく手に取ってしまった時も
どことなく
虚しさが付きまとい
私という
存在を朧気にした
私は聞きたい
なぜ、あなたはそこにいるのですか?
私は、問いかけたい
なぜ、あなたは止まることなく
歩き続けることができるのですか?
立ち止まったまま
我儘ばかりが
シャボン玉のように出来上がっては
消えていく私が
進みたいと願っても
言い訳という壁が
高すぎて絶望する私が
何もない向う側に
何かが見えているかのように
迷わず進む
あなたに
一言、伝えたい
怖くは、ないのですか・・・?
と・・・
私は
きっと
いや、間違いなく
臆病で
弱虫で
強がりで
何もできない
口先だけの人間だ
それを理解して
先を進む人
追い越していく人を
恨めしく
羨ましく
見てしまう
卑しい人間だ
でも
立ち止まっているからこそ
見えるものがある
あなた方の輝きは
私という闇にとっては星なのだ
過ぎ去っていく姿も
流れ星のように美しいものだ
あぁ・・・
だからなのだろう
そうなりたいと
願ってしまう
願ってしまうから
見えてしまう
考えてしまう
解ってしまう
私には
圧倒的に
私が居ないのだと
それは
学問がいくらできても意味がない
それは
運動がいくら優れていても
意味がない
それは
精神がいくら屈強であっても
意味がない
だってそれは
優れた誰か真似事で、芯がない
我が無い
空っぽのままなんだ
経験を積めばいつかなんてこともあるだろう
でも
でも、なんだよ・・・
願いは・・・
叶う時もあれば
叶わぬ時もある
晴れ渡る空向うの入道雲のように昇り続ける姿なのか
長々と降り続ける雨のように降り続ける姿なのか
願いの形もまた
それぞれ
掴むこともできれば
すり抜けてしまうこともある
それもまた
人それぞれ
願いとは
そもそも
形があるようで無いものだという
でも
私は、こう考える
願いとは
誰かの背中だと。
その背中が
願った後の姿
人の形
だからこそ
追いつきたい
追い越したい
そう、思うのだと不器用ながら
出した答えだ
そこにきっと
私は居ない
なぜならば
私は
まだここに
立ち止まっている
闇の中に
さらに暗い影を伸ばして
立ち止まったまま
誰かの輝きを見つめている
だって
願うより
叶うより
その光を、静かに眺めるのが
どうしようもなく好きで
自然と笑うことができる
素直に
頑張れよ、と、言うことができる
小さくなっていく
あなたの背中に
手を振ることが、できる
あぁ・・・
せめて・・・
あの子の足元を
少しでも照らせたならと
考えることができる
誰かに言われたんだ
私は
死人のようだ
と・・・
なら
せめて
外灯ぐらいにはなりたいじゃない
でも
最初に戻っちゃうけど
卑しい人間なんだ
そこら辺にあるものに
誰でもなれるのに
成れなくて
諦めた
壊れてしまった
外灯なんだ
だからここから
ひそひそと聞いているんだ
ひそひそと問うてしまうんだ
気づかれないと理解したまま
気が付かないでほしいと
想いながら
あなたの願いは、ってさ・・・
by梟霊