それが抜け切っていないからだろうか…
仕事をしていても
実感がなく
なんとなく
遠くから
私自身を眺めているような
感覚
空も人も建物も
偽物ですり抜けてしまいそうな
感覚
生きているのか
死んでいるのか
判らない
感覚
今、実際に
現在進行形で成り立つこの世界が
夢の中であるような
浮かんで居るような
感覚
何もかも
何もかも
どうでもよくて
今なら、どこからでも飛べてしまいそうで
どこへでも行けるようで
らんらんと高揚していく
気分
でもなぜか
居心地は最悪
もう1人の何者かが
鏡の中から
低い声で、行う事全てに問いかけてくる…
あぁ…鬱陶しい…
これさえなければ高く飛べたのに
あぁ…鬱陶しい…
これさえなければすぐにでも行けたのに
行き止まりに囚われたまま夜を迎え
私は
本当の夢の中へと
横たわる
梟霊