黄金の園は地を揺らす
小さな鈴をシャンシャンと
子稲荷様のお通りじゃ
天高く青より蒼く
同じ毛並みの子稲荷は
無邪気に舞い舞う
コンコンと
遠くの童の影を踏み
山向こうのお日様へ
ありがとう
あちがとう
弧を描き
鼓を踏む
トンタンタン
今年も腹ぁ満腹、満腹
ありがたや
ありがたや
虚空に響くその唄や
通暗世の果てまで
沁みるや沁みる
香ばし米の旨き唄
黄金の原は風を呼ぶ
波打つ床はシャンシャンと
子稲荷様のお通りや
黄金も深く赤々と
紅葉に負けんと燃える山々
駆け巡り
幸多からん
と飛び跳ねた
薄高らか天掲げ
しなやかに舞い舞う
コンコンと
微かに響く冬の音を
大きなお耳で掬い上げ
まだぞ
まだぞ
弧を刻み
鼓を踏む
タンタントン
来年も腹ぁいっぱい
食いたやな
食いたやな
蒼天高くに透き通るその唄や
通暗世の隅々まで
伸びてのびる
香ばし藁の篤き唄
by梟霊