あなたはどちらの味方なの?
あなたは、どちらを選ぶというの?
あなたは、あなたは…
雨の音に混じり
誰かが泣きながら
囁きかけてくる
幼い子供の様な
優しい母の様な
日当たりと
日陰の間の
蒼色の中から
弾けては
すっ、と消えて往く
コンクリートの森に
虚しく響くその声は
きまって
小さな苔から聞こえてくるような気がした
必死になって
しがみ付いているその命は
どうして
わざわざこの砂漠の様な場所に
目覚めたのだろう
どうして
枯れ果ててしまわないのだろう
どうして
そうまでして
当てにもならない天候にしがみ付き
か細い葉を突き立ててまで生きようとしている…
じわじわと染み込んでくる
雨水を受け止めて
溢れて、流れゆくを繰り返す
まるで
泣いているようだと
その時は
思えた
ただの
雫
だというのに…
そこから
さらに遠くの空を眺めている
おもむろに付けた
テレビの先に
河とう巨大な蛇に
人の住処が
次々と飲まれていく映像が
何とも
無慈悲なまでに
映されていた
by梟霊