送り花 | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください



誰かが死ぬ度に
僕は笑う

誰かが死ぬ度に
僕は笑う

きっとその顔を
他の誰かは嫌うだろう
きっとその顔を
その子の親しい人は
憎むだろう

けれども
僕も笑いたくて
笑っているんじゃない
何処からともなく
沸き上がってくる
本心で泣くことが出来なくて
笑うしかないんだ

泣いている
誰かが泣いている
別れを惜しみ
別れを悲しむ

泣いている
誰かが泣いている
その別れが悔しくて
その別れが愛おしくて

其れなのに
意味もなく笑う
笑みが零れ
そのままにこの顔は
笑う
あぁ・・・
苦しい・・・
なぜ・・・
笑うのだろう・・・
あぁ・・・
苦しい・・・
なぜ
なぜ・・・
僕は、笑っているのだろう・・・
僕もあの子のように
逝けば
誰かが泣いてくれるのかな
僕もあの人のように
眠れば
誰かが泣いてくれるのかな

あぁ・・・
誰か教えてくれないか
この顔に
その意味を
死人を目の前に
笑っている僕の
存在理由を
納得できる理由を・・・
疲れて来たんだ
気持ち悪いと
言われることに・・・

僕は笑う
人の死に
僕は、笑う
人の死に
意味もなく
空に向かって
咲き誇る花を見るように
気が付けば笑う
心の奥底から込み上げる想いと共に
笑う
その場に相応しくないのは
解っている
でも
僕は
誰もが俯く雨の中
僕は
笑って
あなたへ
おつかれさまと
送り出している


あの日
あの時の笑顔を思い出しながら
僕は笑う
誰かが死ぬ度に
僕は、笑う
誰一人、笑う事のない出来事
怒りに
哀しみに
向こう側が沈んでいても
僕は
僕だけは
おつかれさまと
いってらっしゃいと
笑って
見知らぬ誰かを見ている
誰かの遺体を送る車の片隅で
花開く蒲公英のように・・・





by梟霊