冷たい背中に
想いをぶつける
鋭く光りながら振り向いた顔に
言葉を被せ
伝える
今でも
覚えている
そこに居たのは
君であり
君ではない誰か
瞳の奥で
不思議そうに見つめて
心無く
振り払う仕草
まるで
自我を持つ呪われた人形
私の心は
先ほどまでの憧れとは別に
恐れに冷え切っていた
判らなくなっていた
どうして
好きになったのか
どうして
愛してしまったのか
もう一度
いいえ
なんどでも
問いかけたけれども
私の心は
何一つ答えない
鈍器のように振り下ろされた
何気ない
君の言葉に
多分
生きてきた全ての時間に存在する
どの言葉よりも
打ちのめされた・・・
「すみません。あなた・・・誰ですか?」
重ねてきた全てを
失った
一時を
ただ、ただ静かに
呑み込んだ
by梟霊