聞こえるのは
銃声
響くのは
爆音
倒れていくのは
戦友
私は唯
その場から逃げたかった
その場から
逃げ出したかった・・・
突撃の号令は
雷鳴のように背筋を強張らせた
冬でもないのに
いや・・・
冬すらないであろう
この鬱葱と茂る緑の楽園で
私の残した
最後の言葉は
あぁ・・・
寒い・・・
全てが重く圧し掛かる
時を経た今も
そこに居る筈のない敵めがけて
あの日
あの時
あの瞬間が
訪れる度に
鳴り響く
誰か
あぁ・・・
誰か
この命令を止めてくれ
この、苦痛を止めてくれ
この、地獄を
止めてくれ・・・
by梟霊