放浪という名の迷宮 | 梟霊のブログ

梟霊のブログ

適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

放浪という名の迷宮




私という自分を失ってから久しく
つくづく、どこをほっつき歩いているのだろうと
鼻で笑える日々を送る
目にするもの
聞いて知ってしまう事
そのすべてを放り投げて
私は
壁のない
放浪という名の迷宮を彷徨う
立ち止まり
頭を抱えた時も
苛立ち
壁を殴りつけた時も
思い立ったその場しのぎの正義が
其処に在っただけに過ぎない
何も解決に至らない
解決にすらならない
風のように
この身体で抱きしめることのできない
もどかしさ
水のように
この手に握ることのできない
歯痒さ
私は
ただそれらを
解き明かし
胸の中に仕舞い込みたいだけなのに
納得できる答えという物は
あの空の星々の中から
砂の粒の中から
見つける事よりも
困難だろうと諦めた
あぁ、この愚かな性格に生まれてこなければ・・・
空(ソラ)という美しさと
空(カラ)という虚しさ
どちらか一方だけを見ていれば
ここまで
愚かしく
迷うことも無かっただろうに

私という物を否定してから
幾年月を経て
私という形が入らなくなった
その箱は
何と呼べばよいのだろうか
私という者を拒絶してから
幾年月を経て
私というこころが入らなくなった
その入れ物を
何と顕せばよいのだろうか
放浪という名の迷宮を彷徨う中で
眺めることが許されるのは
あの、空だけ・・・
蒼々とした幻を見せつける其れの
本当の姿は、何もない
ただ透明で
水よりも透明で
うすっぺらな壁の向こう側を見せつける夜には
ただただ、私を嘲り笑うのだろう
あらゆる時代の英雄を見下ろしてきたそれを
私は見上げることしか出来ず
羨むことしか出来ず
それを背負い
持ち上げて
ただ、歩き回ることしか出来ない
どんなに
どんなに
どんなに
憎んだことか・・・
どんなに
どんなに
どんなに
憤ったことか・・・
生まれ朽ち果てる時の檻の中で
星という監獄の中で
どんなに
絶望していたことか・・・
あぁ、生きるという有限の概念が無ければ
死に際の、その時ばかりの答えなぞに
満足してしまうことはないのに・・・

応えはなく
答えもない
堪えるのは時間という苦痛
老いという圧迫感
病という恐怖
今考えれば
死ぬという出口が無ければ
延々と続くこの拷問じみた空間の中で
壊れてしまうしか道はないのだろう
当てもなく彷徨い
野に倒れ
朽ちてしまう方が
今のところ
仮説の答えとしては完成している
死に場所を求めているという事で
言い訳としては構築されている
私はただ
どこへなりとも行けばよいのだ・・・
気楽に
気ままに






byキケロ