あなたを愛しています
その一言だけでいい、というのなら
私は
なんどでも
あなたに言うだろう
例え
私の心の中が
憎しみで満たされていようが
悲しみで塗りつぶされていようが
私の顔は笑顔で
ただ、単純に
言ってしまうのだ
あなたを愛しています
その一言だけでいい、というのなら
私は
なんどだって
あなたに告げるだろう
例え
私の想いが
海の果て、山の向こうに在っても
洞窟の奥深く、海の奥底に在っても
私の顔は、笑顔を絶やさずに
言葉だけで
そう伝えてしまうのだ
だから
私は、その言葉を、想いを隠す
俯いて
背中を向けて
決して
あなたへは見せない
この一言を
もっと特別なモノにしたいから
この想いを、もっともっと輝くモノにしたいから
静かに微笑み
あなたではない
まっしろな空を見つめるでしょう
この生きている世界から
きっと旅立ってしまうであろう
向こうを眺めているでしょう
あなたを愛しています
この一言だけでいい、というのなら
私は、何度でも
なんどだって言うことが出来るでしょう
でもそこには
何もない
棺のように
何かが入るための形しかない
だから
私は
愛おしそうに口を紡ぐ
なぜなら
いつかきっと
居なくなってしまうあなたを
見つけ出すための
大切なカギとなるでしょうから
byキケロ