思い出という名の
記録は
いつまでも私の中に在る
浅墓な行いを
戒めるかのように
鼓動の奥底を締め付ける
俯く影を
何度見れば
乾いた砂地を
幾度弾き飛ばせば
その罪を許してくれるのだろうか
墓石の前でゆれる
花束の花たち
立ち込める線香の香りと
遠くから忍び寄る雨粒の香りが
酷く
酷く・・・
私の喉を絡めとる
あぁ・・・
なぜこの想いだけは
鮮明で
忘れることができないのだろうか
あぁ・・・
なぜ、この想いだけは
純粋で
消えてしまうことがないのか
遠くに咲いた
白い花
昔、昔
君と出会う前から知っている
かの花は伝う
愛しい人よ
愛しい人よ
どうか、どうか
私を独りにしないで
と・・・
私には
ただただ、無表情に揺れる
遊蝶花の
色鮮やかなさざ波でしかないのに
どことなく
君が
あの時と変わらずに
手を振っているように
思えてしまうのだ
byキケロ
遊蝶花(パンジー):思慮深い」「慎み深さ」「遠慮」「もの思い」「思想」「心の平和」「想い出」「陽気」「楽しい思い」「愛の使者」「純愛」「少女の恋」「私を思ってください」