素手 | 梟霊のブログ

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山菜大好き
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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

素手





あなたのては
なにをしてきた
なのかしら

あなたのては
なにを握り締めてきた
なのかしら

煙草を片手に黄昏たあの日も

理不尽に叱られ悔しがったあの日も

あなたの心のままに
その手は
あなたより一歩先に居る
例え傷だらけになろうとも
例え、失う危機に在っても
きっと
あなたより前に居て
あなたより一秒前の世界を生きているのだ


わたしのては
なにをしてきた
なのかしら

わたしのては
なにを握り締めてきた
なのかしら

文字を綴り
画く
持ち上げ、支える
あの空に
この手を掲げ
じっと眺めてみた
わたしのては
なにをもとめてきた
なのだろうと
溜息が混じり
きゅっと握り締める
逆さまに飛び込んできた
顔に
引っ込めはしたものの
差し伸べられた
その手を掴みゆっくりと起き上がる
あぁ、そうか
わたしのこのては
あなたの手を
握り締めるために在るのだ
あぁ、そうか
わたしのこのては
あなたの手を
掴み取るために在るのだ
小さな光を包み込むような心地のまま
そう
理解する


あなたのては
なにをしてきた
なのかしら

わたしのては
なにを握り締めてきた
なのかしら

あおもむろに
結びあう一時に
ごつごつとした肌触りから
ふと思う
あぁ、わたしは
この手を持った人を愛したのだ
あなたは私の
この手をどう思うのだろう
すべすべなのだろうか
ちいさい、だろうか
あたたかい、つめたいなのだろうか・・・
すこし気になる
けれども
所詮
なのだ
何も隠す必要もない
ありのままで居られる
素のままの手、なのだ
気にしたところで
思ったところで
時間の分だけ年季が入り
使った分だけ個性が顕れる
飾るだけでは見えないそれを
どれだけ偏屈に眺めても
変わることはないのだろう






byキケロ