頂 | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください





その背中は遠い物か
その手の平は大きなものか
今その目線に在り
見渡し
眺め
見下ろした世界は
遠い記憶のあなたと
同じモノなのだろうか・・・

失って
裏切り、裏切られ
無難な道ばかりを選んできた
けれども
一度だって忘れたことのない
夢・・・
目標・・・

あなたは言っていた
”口先だけでなく
示して見せろ”

あなたは言っていた
”越えられぬ者に
触れることなど在る筈もない”

あなたは、言っていた
”恥など幾らでもかいて見せろ
失敗なら死ぬほどして見せろ
そこで何かを学ぶなら
その価値は幾億の金よりもあるものだ”

あなたは、言っていた
”努力を幾ら詰もうが時間の無駄
努力だけでは意味をなさない
努力だけ、ではな
同じ時間をかけるなら
気が付け、見つけろ
オリジナルってものを、だ”

はっきり言って
そのすべては
戯言だった
何かに挫け
何かに逃げた小さな背中は
月明りの下でも
昼下がりの太陽の下でも
大きく見えることは無かった
でも
最後の言葉は
効いたよ

”あの山は何のために在ると思う?
越えるために在るのさ
お前が今ここに居るのは
お前が今、ここに至るのは
俺じゃない誰かが
あの山、もしくは
あの山かもしれない
それを越えて来たからだろう
なら、お前にだって
出来ないはずはない
今のお前は
ただ、今の状況に甘えているだけだ
誰かが開いてくれた道を歩き
誰かが作ってくれた便利を使い
誰かが育てたものを苦しむことなく食す
その誰かに甘えているだけだ・・・
語るのならば誰も知らない道を創れ
伝えるのならば誰も知らない道を歩け
謳われたいのなら誰も知らない
頂を越えて
誰も知らないという未知を
学ぶのだ
越えるべきは己ではなく
己で見据えた山の頂なのだ
越えた先に何があったって
越えたという事実は
生涯
お前を支え続けるだろう”

山・・・か・・・
確かに
眺めるだけなら美しいかもしれない
見ているだけなら楽かもしれない
でも
あの山は如何なるものかは
登り、下ってみなければ判らない
夢も、目標も
それだというのなら
あるいは
今頃
違った人生を歩んでいたのかもしれない
ただ、そんなに小さくなるあんたは
その先でいったい何を見たんだ
その先でいったい何を知ったんだ
その先で、いったい何を学んだんだ
小さくなった母さんの絵顔を眺めて
なにを諦めてしまったんだ
父さん・・・


その背中は遠い物か
その手の平は大きなものか
今その目線に在り
見渡し
眺め
見下ろした世界は
遠い記憶のあなたと
同じモノなのだろうか・・・
私の手の中で
二人仲良く笑顔で笑う一枚が
どうしようもなく重い
心に刻まれた幸せというものが
頂の冷えきった風だというのなら
雲の海に浮かぶ山々の景色は
何だというのか
あなた達に近い場所に立っているはずなのに
追い付くことがないという
絶望なのだろうか
判らない
この風景が
美しいこと以外
解らないんだ・・・







byキケロ