順序
僕が生まれ
祖父が死に
祖母が死んだ
僕が大人になり
母は、小さくなった
父は、細く弱弱しくなった
二人とも大きな背中と
温かな手を持っていた
でも
いつかどこかで
その日はやってくるのだろう
僕が生きている間に
母が死に
父が死に
ひとりになったとき
次は、僕の番なんだろうな
順序的に見てもそうだ
隣の家のおじさんだって
遠い従兄だって
一人
また一人と居なくなる
あの笑顔が
灯となって
ふわふわと浮かび飛んでいる
暗闇に居るからこそ見える
不可思議で
不思議で
幻想的な世界
真っ暗な中に立っているからこそ判る
温かで
明るくて
切ない光
続いていく標(しるべ)
この道の最後なんて
別に大したことはない
真っ暗な闇で終わるだけなんだ
あっけなくて
なんてくだらないんだろう
こんなくだらない最後を迎えるためだけに
僕は、生まれ
死ぬのだろうか
ねぇ?
神様・・・
あぁ、僕が死ねば
こんなに笑えて逝けるだろうか
あぁ、僕が死ねば
こんなにも柔らかに輝いて居られるだろうか
いや、そうはならないはずだ
なぜなら僕は
なぜなら僕は
順序的に
最後なのだから・・・・
by銀翼のキケロ
どこで聞いたか忘れましたが、仏教だと思います。人の罪の中で一番重いものは、その家の血筋が絶える事なんだそうです。死刑よりも地獄よりも重いものが在るなんて、いろんな意味で驚きですよね。