メッセージ | 梟霊のブログ

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適当に詩をUPします。
評価に、興味なし
フクロウ大好き
きのこ大好き
山菜大好き
ハーブ大好き
とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

メッセージ





唐突に聞きます
あなたは
この世界に生まれてきてよかった
と、思えていますか?
私は
少なくとも
そう思えています
出来ないことを一つ
また一つできるようになるって
楽しいでしょ?
それと
あなたに出逢えたことも
嬉しいと感じているから


本当に突然だった
その言葉の後に広がった
絶望としか言いようがない光景に
脳裏に焼き付いた言葉を
今の僕は
全否定している

僕は
生まれてこなければ良かったと
考えている

取り残される苦しみ
取り替えられぬ苦しみ
取り戻されぬ苦しみ
握り締めた手の中の
空っぽという想いだけが
ギリギリと
奥歯を鳴らし
無力さと儚さと切なさ
何より
神々への
いや・・・
見えぬもの全てへの憎しみ
恨み
怒り
それが
幸せだったころの輝きさえも焼き尽くし
僕の行く先々を黒く染めていく
僕の顔を歪めていく

そういえば
昔馬鹿にしたやつが言っていた

お前は一生一人確定だな
どうしてそう思う?
だってお前、女の子に興味ないっていうか
当たりにも行けないし当たれるような顔でもないだろ?
そうだな
なんだ、悔しくはないのか?
どうしてそう思う?
え・・・、好きな子と一緒の方が絶対いいから・・・
そう、幸せ者だな。それが崩れた時が楽しみだ・・・
は?

今になって
あまりにも鋭く痛い何かとなって
突き刺さるとは
思ってもみなかった
寂しがりで臆病なのを隠して
一人
勝ち組を気取っていたあの頃からしてみれば
あいつは
この状況であっても強く歩いているのだろうか
あいつは
前を向いて進んでいるのだろうか
女々しく泣く夜を過ごす
こんな僕よりも
遥かに強く
生きているのだろうか・・・
今・・・
どうしているのだろうな・・・


よう、久しぶり
元気してたか?

唐突に来たメッセージ
私には、酷く懐かしく
そして
これがなければ忘れていた
友の一人だっただろう
結果
無視をした

お前、今も独りか?

幾分もせず
また、届く
どんな奴で
どんな絡みだったかも忘れている
仕事の最中だった
よって
無視をした

お前の言ってたこと
実際に、起こったわ
きついな・・・

夕刻
陽がくれるのも早くなった季節
ひっきりなしに動かしていた手を止めて
そうか、良かったな
と、送り返した
それから
どうなったかは知らないが
同姓同名のやつが
数日後に新聞の片隅にひっそりと載っていた
ただ、だからと言って
焦ることもなく
それにかかわる知らせもなく
そっと閉じて
何処かの埃に塗れた
正確に知ったのは
今まで断ってきた
同窓会に、どういうわけか出席した時の事

あいつ死んだんだって
あぁ、彼女、眼の前で死んで相当参ってたって話だろ?
残念だよね。結婚して、幸せな顔で此処にいるころだと思った
俺も俺も
でも、代わりに変なの来てるだろ
あぁ、珍しいよな
今まで、音信不通だったけど確か、死んだ彼の携帯に番号とアドレス、在ったんだって
へー。不思議だよな・・・死んでなきゃ、あいつ此処にいないってことかよ
だよねぇ・・・

別に、同窓会に出たからと言って
言葉など表上の礼儀程度しか話さず
ただ、ゆっくりと周囲を眺めていた
そこで、聞いた話だと
婚約を済ませた直後に
事故で亡くなったそうだ
珍しくもなんともなく
極、普通の事
そして
その後を追うように
自殺をしたという事
あの日
良かったなと送った時
既に、死んでから3日
経過していたらしい
携帯の表には
私の綴った言葉があったそうだ
警察からの連絡が無かったのは
私がその当時外国に居ることが判ったから
との事・・・
一応、容疑者の中の一人にはなっていたわけだ
下らない
そいつが死のうが
私が死のうが
別にどうだっていいだろう
どうせ・・・
此処にいる全員
死ぬのだから
可愛そう?残念?
はぁ、下らん、下らん
何が一番下らんかと言えば
私が生きて、あいつが死んだという事
逆であったなら
本当に良かった
天上を見ながら、そう考えた

生きろ。
お前は、どういうわけでこんな呪いじみた
メッセージを私に譲ったのだろう
ほろほろと酔いが回り
硝子のコップを置いて一息ついたころ
スルリと温かな何かが通っていくのを感じたが
それが何だったかは覚えていない
理解はしているが
覚えてはいないという事にしておこう
そう
決めた・・・






by銀翼のキケロ