白鋼(しろがね) | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

白鋼(しろがね)




笑ってみた・・・

この虚しさも
この寂しさも
紛れるだろうと思って

でも、笑えば笑うほど
心の中まで響く音の繰り返しが
どうしようもなく
くだらない
どうしようもなく
つまらないものだった
たった一つの空洞が
底知れない欲望をもって
全てを飲み込んでいる
あの色も
あの音も
あの記憶でさえ

其処に在ったはずの存在が
どうしようもなく遠くなってしまった
あぁ、なんということだろうか
愛したい
愛されたいと思えば思うほど
願えば願うほどに
身を包むはずの焔は
空高くに消え去って
頑なな意思ばかりを白い灰として
残していく
それは、太陽と月の螺旋の中で
固く、硬く、堅く
変貌し
鋼すらも越えた何かとして
暗がりの空洞の中で輝き始めた

無気力の中に在る
無意識の希望は
満たされることを諦めた私を
どこへ誘うのだろう
帰らぬ声も
帰らぬ心も体も
その額縁の中の一枚が、証明しているというのに
諦めきれない一途さが
間違った輝きを、鋭さを帯び始め
誤った願いはそれを愛だと言って
集め出す
けれど、現実は
あぁ、壊れた
壊れてしまった
壊されてしまった・・・

ひとり
たった、ひとり
会話すら億劫で
動くことすら憂鬱で
一人幻惑の布地の中
暗がりのその先で
壊れた欠片を集めては
熱し
砕いては、まとめ
とん、てん、かん・・・
とん、てん、かん・・・
瞳の中で
とん、てん、かん・・・
言葉の中で
とん、てん、かん・・・
とん、てん、かん・・・
何かを打ち続け
何かを、創り上げていた
紛れもない
絶望という二文字の
その先を、見つめて
居る筈のない笑顔を望んで
とん、てん、かん
あぁ、もうすぐだ・・・
もうすぐ、逢えるのだ・・・
とん・・・
てん・・・
かん・・・

何かを手放した音がした
本物の太陽の光が
恐る恐る、部屋の中へ入り込む
本物の風が
枝垂れる黒髪をそっと撫で下ろした
本物の他人が
開きっぱなしの瞳を閉ざし
本物の優しさが
私の微かな意識を
馬鹿と言って切り捨てた
ただ、その本当の感触に
なぜか、よかったと安堵して
心地よさの中に落ちていく
夢のような美しい刃と共に
私は、死んだのだ・・・










by銀翼のキケロ