眠れる日
虚ろ
移ろいて
空ろ
移ろいて
繰り返す
死の言葉に
今日もまた
陽の光は差し込んだ
見上げ
握り締めたその手の中には
何もない
それはそれは
酷い絶望と失望を露わにするように
美しい朝露の中に消えた
涙そのものだった
誰かを殺せるわけでもなく
自らを殺めることもできず
耐え忍ぶ日々
何に怯え
何に祈るのかさえ
折れた心にはどうでもよく
如何に静かに
如何に安らかに
逝くことだけを考える
学ぶべきこともある
やるべきものもある
それを他者に悟らせず
暗い奥底に隠したまま
折れた切っ先だけを見せびらかせ
使い物にならないガラクタを演じること
幾時・・・
なにかそう・・・
根拠もなく、近い気がして
私は、後悔のない様に
動いていた
其処には空が在った
其処には、海が在り、大地が在った
其処には、山があり森があり
命が在った
見渡す限り
光り輝く者たちで溢れ
其の営みの中に
ちっぽけな私が居た
あぁ、なんと素晴らしい世界か・・・
何物にも遮られることなく
何者にも、囚われることなく
ナニモノにも手の届かない
平和で、長閑(のどか)で
穏やかな場所から
それを眺める日を夢見れば
あぁ、なんと幸せなことか・・・
安らかに眠れる日が
もうすぐそこに
もう、まもなくここに
訪れるはずだ・・・
訪れる、はずなんだ・・・
でも、悲しいかな
人々が、幾数億の
夢をもって進んでいる中
死を待って佇み
止まった世界を臨んでいる
この魂
この心
この身体
生きる
それだけを見て
進む人生
その上に在る
無駄なものは排除し
楽しいことも
嬉しいことも
全ては死んでからと考える
他人からしてみれば
つまらないことを
私は、しているのだろうな・・・
だからこそ
なのかもしれない
何のために生まれ
何のために人生を過ごし
何のために死んでいくのか
と、考え、探すのは・・・
だからこそ
なのかもしれない
どこから来て
どこへ行くのか
その姿を
眠ってしまうその時までに
見つけ、残し伝えておきたいと
願うのは・・・
by銀翼のキケロ