デーモン
君は、正義が好きだ
僕もそうだった・・・
君は、愛が素晴らしいと言った
僕も、そう感じた・・・
君は、光に憧れ、光そのものを目指した
僕も、その光を見つめ羨んだ
ただ、ふとある衝動が湧き上がる・・・
君の光を、僕が奪えば
君の正義を、僕が壊せば
君の愛を、僕が否定すれば
どんな顔を見せてくれるのだろう、と・・・
背筋を走った悪寒は
後に、灼熱の業火のように
僕の感情を高ぶらせる
面白いものなど何もないのに
君の絶望した姿を考えただけで
笑いが溢れてくる
信じたものをすべて失った姿を
思うだけで
全身に力が漲る
あぁ、そうか・・・
ひょっとしたら
僕は、堕ちたのかもしれない
そう、眩しすぎる姿を羨んだのではなく
憎悪したのだ
そう、君のために
君が目指す正義と愛と光のために
僕は、それを唯一否定する存在として
立ち上がったのだ
傍らに、居続けたいと願ったから・・・
by幻想師キケロw