四面楚歌
同じ人なのに
自分以外を信じることが出来なかった
神様だって
悪魔だって
信じてみたけれど
どれもこれも紛い物
いったい何を信じればいいの・・・
僕は、誰だろう
いつしか、自分すら判らなくなっていた
かわいい子も
格好悪い子も
僕よりは、マシなんだろうと
諦めてしまった
どこへ向かえばいいのだろう・・・
そうか、死ねば楽なんだ
でも、自分から死ぬことはない
屑、だのなんだの
死ねだの、なんだの
罵声ばかりを浴びて来たこの人生に
心の底から楽しいと思ったことなんて
一つたりともない
永遠に続けばいいと願った時間なんて
一分一秒たりとも、ない・・・
僕は、いったい何なのだろう・・・
生きているとも死んでいるとも
答えてしまう
停止してしまった思考を引きずって
世間を渡るふりをしている
人生という真似事を
僕の中でテキトウに作り
その枠の中で演じている
何のために進むのだろう・・・
いつしか、綺麗事を言わなくなった
理想も、夢も、嘘も
閉ざした口は
閉ざした心
突かれても
叩かれても
決して開くことはない
甘い言葉で
誘われても
無機質な音を返す
まるで、この世界に無言で立つ
案山子のようだと
考えるようになっていた
飛び込んでくるすべての囀りが
憎い
伝わってくるすべての事象が
くだらない
用は、僕の見る方向すべてに
敵がいるようなものだ
それを、四面楚歌と故人は言うのだろ?
被害妄想?
いいや違う、それは、それまで味方がいたやつが言う言葉だ
僕みたいなのは、
ただの・・・、なんだろうな・・・
by幻想師キケロw