碧い道 | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

 碧い道
 
 
 
 
 
部屋に独り
咳き込むたびに
押し寄せる孤独感
引いて行く悲壮感
狭い部屋を
深い、深い海の底へと
追い遣ってしまう
けれども
たまに訪れる静寂が
どこに隠れていたのかも
判らない
蛍の灯火のようなものを
漂わせ
上へ、上へと誘う
ただし・・・
其れが、本当に心地よいもの
とは言えないのだ
なぜなら
その先には
再び、咳の孤独と悲壮感の漂う部屋があるから
せめて
月だけでも輝いていれば・・・
苦しくとも
まだ、マシなのだろう
 
もう嫌だと
幾度となく、身体をねじり
もう嫌だと
何度も、この眼を閉じた
床の上
大好きな音楽ですら耳障りで
明日への体力が
じわり、じわりと削れてゆく
眠りに付いたと思えば
ほんの数分で
時計は
まったく進んでくれない
あぁ、運が無い
いっそ、殺してくれればと
一咳ごとに、吐き出す血の混じった痰を
紙で拭い
その山を見つめて
願った
 
苦し逃れ
貪る様に
医者から渡された薬を飲み干し
吸引薬を啜る
死ぬわけでもない病に
折れ掛かった心が
両の手を
ふるふると、ふるふると
震わせる
ほんの一時の、安らぎのために
顔を歪め
眠るためだけに
時間と戦っている
早く、早く、早くしなければ
あの碧の道へは辿り着けない
早く、早く、早くしなければ
あの丘の日差しの下で駆け回ることができない
早く、早く、早く・・・
でも、そんな都合よく見れるものでも無い
ほとんどは
翌日の真っ暗な目覚めで
眠ったのか
そうでないのか
時計を眺めて判断する
虚しいものさ
 
 
 
 
 
by幻想師キケロw