白い夏
嬉しくて泣いた思い出は
切なくて笑う記憶になった
強い日差しも
生ぬるい風も
あなたの紅い眼差しを見たときから
全て、真っ白にボケて行く
大きな背中も
小さな木箱に納まって
焼け付いたアスファルトに舞い落ちて行く
紙ふぶきと
黒い行列の首の曲がった影は
受け入れがたい真実の鐘とお経と共に
私の、心を引き裂き
君の名が
私の深い深い闇へと
きらきらと何かに反射しながら
堕ちていった・・・
我に返ったのは
ハイ、と彼の母親に御線香を渡されたとき・・・
押し寄せる幸せが
全て涙へと変わり果て
角ばった冷たい石へ
悲しみを刻み付けた
仄かに、私たちの顔を映して
by幻想師キケロw