旅支度の輪舞曲(ロンド | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

旅支度の輪舞曲(ロンド
 
 
 
 
小さなボロ小屋にて
潜め潜めて生き長らえ
震えながら長物を握り締め
そのときを待つ
両の足も使えず
片腕も馬鹿になり
後は、逝くだけの存在となり果てていました所
ラジオより途切れ途切れではありましたが
天皇陛下のお言葉より
敗北を告げることとなりまして
ただただ泣くばかりでありました
その時より
何年の月日が経ったのか
恥と知りつつ
故郷の土を踏みしめて
恥と罵られながらも
家族に
そして、君に抱きつかれたことを
良く覚えております
不自由な身体と
不自由な眼となった今でも
鮮明に鮮明に、この目蓋の裏の闇にて
光り続けております
ただ、しかし・・・
このところ
雪の舞うに等しく
身体がどうにもふらふらと
ふわふわと、宙を舞うようで心地よく
寒さに丸くなる夜は
それはもう、素晴らしい夢を見続けるのでありまして
なんだか、そう
お天道様が、手を振っておられているようです
あぁ、なんというのでありましょうか・・・
爆音を空に轟かせ
弾薬と鉄の香りとともに
ラッパに足音を合わせ
死地へ赴いたころのようで
あの幸せそうに笑う太陽が
近く、近く、なってまいりました
が、耳元は・・・
とても、とても、静かなものでありまして
どこか、友の呼ぶ声一つあったならよかったものをと
懸命の思いで我儘を願ったしだいでございます
ですが、それも虚しく
私は、最後の最後まで
この鼓動に合わせ
舞う、舞うことしかできなかったのです・・・
 
あっけない人生の終わり
旅支度とはよく言ったもの
何も持たず
何も言えず
沈黙を保ったまま
扉を、開けたのでした・・・
その先に、在る事無い事を
想いながら
 
 
 
 
 
 
 
 
by幻想師キケロw