幻炎
この胸を焼き尽くす
憎しみ
この想いを覆い隠す
怒り
最早
誰のために此処に立ち
誰のために戦うのかも
忘れた
生暖かい
紅色の雨を求め
荒野を歩き
森の中を走り
岩山の上から見下ろした
幾時の中を・・・
でも・・・
私の身体も
老いていく・・・
膝を付き
両手の自由も無く
見上げた空は
一つの鋼に二つに割れていた
それはあたかも
過去と未来のようで
愛のために奮い立った
私と
奪い満足するために
走る
私とが
睨みあう様に見えた
うっすらとした
闇に呑み込まれるまでの間
ずっと
ずっと・・・
記憶の境界
どこで道を外したのかを
私は、私を調べていた
奪われて
失って
何もかもに絶望していた
だって、幾ら私が足掻いたところで
眠る君を
取り戻すことなど
できないからだ・・・
それでも
何かがきっかけで壊れた
何かがきっかけで
狂った
なんだろう
なんだろう
この熱くも無く
冷たくもない
幻炎のような不快感
あぁ・・・
もどかしさも
息苦しさも忘れて
あの頃に戻ることができたなら・・・
逃げたくなる、ばかりの反省を繰り返す
by幻想師キケロw