帰らない黒猫 | 梟霊のブログ

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帰らない黒猫
(′・ω・)第九話、大きな黒猫、小さな黒猫(そのさん)
 
 
 
 
 地鳴りにも似た足音が、駆け下りてくる。勢い良く、扉が開かれ、私に向けて、チビを突き出し、顔を真っ赤にさせた妹が現れた。
「くぅうううううううううううううううろぉおおおおおおおおおおおおおおお!いったいどんな教育してんのよ!!ねぇ!?わざとでしょ?わざと!?。散々、嫌がらせしといて、此処最近静かだったから油断してたけど!まさか、こんなちっこい猫を刺客として送り込むなんて!!」
あぁ、先に断っておく。この娘の言う嫌がらせとは、ただ単に、弥勒がここにいろという指示を忠実に守ったということの証だ。なにせこの娘、もとい妹は、彼の部屋に不法侵入を繰り替えしては、ベットの上をこれでもかと言うほど荒らしたうえ、直さず自分の部屋に帰って行くを繰り返す罪人だ。そこで、私と彼が策を組み、進入されても荒らされないようにしたのだ。まぁ、私はベットの上にいるだけだがな。
「ねぇ!なんとか言いなさいよ!聞いてる!?ねぇ!!」
そんなことを言われても、私には関係の無いことだ。見事な棚上げ、そして、私の声すら聞けない小娘に、何かを言えと命令されたところで、鼻で笑い、持ち上げた頭の中に在る二つの目を細めるだけだ。子猫のほうも、目をまん丸に開き、自分の身がどのような状況に陥っているのかさっぱりといった顔で、宙ぶらりんのまま、右へ左へ大きく身体を揺らされている。実に、滑稽。
「きぃいいいいいいいいいいいいいい!もう我慢できない!実力行使よ!!」
「・・・・・。」
「ただいまぁ・・・。」
と、調子を合わせたかのように彼のご帰還。
「お?なになに、どうなってんの?この状況。」
声しか聞こえないが、質を見るに、明らかににやけていそうな感じを受ける。妹が、若干、甘え声でこうなった経緯を話した。
「へぇ・・・。やるじゃんチビ!。よっし、お前も今日から、俺の部屋の警備隊2号にしてやる。」
「ちょっと、おにぃ!なんでそんな、喜ぶのさ!私にとって死活問題なのよ?」
「は?、ベットいいだけ荒らした奴が今更、泣き事言うなよ。」
「っ・・・。」
ますます、顔が赤くなっていく。その姿を横で、おかしげに眺めていた。話は、徐々にエスカレート。はたして、これに収集は突くのか不安になるほどの押収が繰り広げられている。
「ミャウン・・・。」
チビが、いい加減に離してくれ、とでもいうような顔で、小さく鳴いた。私は、我慢しろとにらみつけた。