知っているか | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

知っているか
 
 
 
 
今日もまた
あの丘に居る
夕焼けに燃え上がる草木が
雲が
影に呑み込まれる町並みが
心象風景と言うよりは
思い出のように
私を巡る
 
遠くより
鳴り響く鐘の音に
名も知らぬ日本兵の敬礼がある
名も知らぬ重装騎士の敬意が光る
名も知らぬ十字架を信じる農民の歌が
流れ込む
いつもの青空とは異なり
どこか
悲しみに包み込まれ
私の心をきゅうきゅうと締め付けるのだ
 
知っているか
眺めているその隣から
重苦しい声がした
振り向いても
見渡しても誰もいない
知っているか
この町の罪の在り方を
誰なのかも判らない
ただ、烏【からす】の羽が
どこからか二、三、舞い降りた
其れが
何を示しているか
瞳を閉じて
頬を緩ませるほどに
理解できた
 
祈りの中に欲望が潜み
正義の名の元に苦痛がある
お前たちの救いとは
澄んだ水に泥を巻き上げるに等しいのだ
慈愛と憎悪の入り混じる声は
風のように乾き
どこか清々しさを覚えるもので
不愉快だの
不信だのという
感情が浮かぶことが無い
不思議と
この世界がより
澄んで行く様に思えて
心地よくさえ感じる
名も知らぬ者よ
信じぬ心に
なにを見たかは知らないが
私は、私だけの世界を知っている
染まることもなければ
その言葉の先にある者を
信じることも無いだろう
いま共に見つめる
この世界のように
ありのまま
そのまま
それ自体が大切なのだと考えているからだ
だから
知っているかと聞かれれば
当然
知らないと応えるさ
それこそが
真実だから
 
鳴り響く鐘の音に
酔いしれながら
私のこころは朝を待つ
アレから黙り込んだ声の主に
この世界を見せ付けては
人々の祈りに
耳を傾けて
小さく頷いていた
 
 
君は、知っているか
夢のはずなのに
夢ではない場所がある
心だけが足を踏み入れることを許され
その世界を
眺めることができる
君は、知っているか
世界とは
今この場所だけではないことを
考えるすべてが
世界を形作っている
要するに
人一人が一本の糸となり
世界と言うセーターを
創り上げていると
いうことなんだ
 
 
 
by幻想師キケロw