私は、アナタに問いかけた | 梟霊のブログ

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とことん変り者なため・・・
絡み辛いこと必死
静かに、生暖かく見守ってください

私は、アナタに問いかけた
 
 
 
 
 
暗闇を歩む私に
世俗の理などどうでもいい
静寂さえ其処にあれば
幸せであり
満足だ
月明かりも無ければ
道すら見えない
この世界を侵すものなど
いないと思っていた
けれども
けれども・・・
目の前に落ちてきた
巨大で
蒼白で
丸い月は
私を浮かび上がらせて
こう、言った
ようやく、見つけました
静寂を引き裂かれ
安息を乱され
普段、起こりえない感情が
ふつふつと湧き上がり
気がつけば
叫んでいた
 
漆黒の瞳に月を映して
私は、アナタに問いかける
この世界を照らし
私を晒し者にして
何を望むのかと
人でもなければ
本当の月ですらない
自ら輝く月など
どこに在るのだろうか
いや、無い
少なくとも私の全てがそう答える
足元が冷たくなっていく
ちゃぷちゃぷと音を立てながら
次第に満ちて行き
ついには腰のところまで私を銜えこんだ
するとどうだろう
巨大な月がざわつき始め
うっすらと割れて行く
よくよく見れば
その月は、巨大な花の集まりではないか
圧倒され
言葉を失った私へ
透通る声が
応えた
青白い影から其れが顕れた
アナタの問いに答えましょう
アナタの願いを聞き届けましょう
けれどもそれを叶える事はない
なぜなら
その選択も
全て
あなたに託されたものだから・・・
水面を歩き、近づきながら
囁きかける不思議な少女は
どこからどう見ても
天使としか言いようの無いものだった
 
出会いとは酷なもの
探そうとしても見つからず
願わずとも現れては
心を乱す
怒りに震える私の顔も
不思議そうに見下ろし
心地よく冷えた手で触れられれば
たちまち冷め上がり
逃げ出したくなってしまう
あぁ、私だけの世界よ
私だけの世界よ
今一度、包み込んでおくれ・・・
この光の輝きは
この眼にも
この心にも
眩しすぎるのだ・・・
闇よ、闇よ・・・
どこだ、闇よ・・・
私は、後ろに倒れた
水しぶきの音と共に瞳を閉じて
逃げようと試みたのだ
それから
それから・・・
幾たびの試みも虚しく
尽く、少女の腕の中に抱かれ
目覚める
吸い込まれそうな青い瞳の奥に私が居て
問いかけてくる
なぜ、逃げるのかと・・・
応えようもない恐怖と
悲しみが奥歯をキリキリと鳴らし
例えようのない
心地よい温もりと
歌声に
色の無い暖かな水を頬に流した
そして再び口を開く
私は、アナタに問いかける
アナタは誰だ?
微笑むばかりで
その問いには
決して答えることは無かった
 
 
 
 
by幻想師キケロw